糸が出てきた
ふと顔に違和感を覚えて鏡を見たら、リフトアップに使われているはずの糸が鼻の穴から出ていた! なんて世にも恐ろしいノンフィクションがあるんです。
考えられる原因
糸が出てくるケースには、差し込み口で開けた穴から糸が出てきてしまう場合と、糸がズレて皮膚の中を泳いだ結果、目や鼻の穴から出てきてしまう場合の2つがあります。前者は真皮の深い層に埋め込む金の糸の施術で見られる失敗。正しい方法で施術しても、異物が入ってきたことに体が拒否反応を起こして皮膚の外へ押し出してしまうことがあるのです。
後者は針で固定せず、糸の表面にあるトゲをフックにして留めておく施術に起こりがち。フックが取れてしまうと糸が皮膚の中で動くので、鼻の穴や目の中から出てくることがあるのです。きちんと施術すれば起こらないので、ドクターの技術が稚拙だったのでしょう。
陥りやすい施術
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- 金の糸
- 純度の高い金の糸を肌の内側に埋め込むことで皮膚を活性化させます。純金を入れると細胞は異物として認識し、血行を促進したりヒアルロン酸を生成します。拒否反応が強過ぎる人だとアレルギー反応が起こってしまいますが、一般的には肌の活性化に効果的でハリも出ると言われています。
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- アプトス
- 長さ10cm、幅1mm以下のポリプロピレン(合成樹脂)でつくられた糸。両端から中央に向かってギザギザした毛羽立ちがあるのでフェザーリフトとも呼ばれています。一般的な外科手術でも使用されている安全性の高い吸収糸。正しく施術すれば1日程度のダウンタイムで済み、腫れも出ません。
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- シルエットリフト
- バイオコーンという素材の立体的コーンが付いた医療用の糸。たるみを立体的に引き上げるため、非常に高いリフトアップ効果がのぞめます。吸収後も糸の結び目周辺にコラーゲン繊維が形成されて糸を支えてくれるので、リフトアップ効果が持続します。
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- ミスジュ
- 即効性があり、ダウンタイムがほとんどない安全な吸収糸。皮下脂肪と筋肉の間にあるSMASという比較的深い場所に挿入するので高いリフトアップ効果があります。また、たるんだボリュームを垂直に引き上げるので、皮膚のヨレを防いで自然な仕上がりに。
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- ショッピングスレッド
- 韓国で開発された細く短い糸。その形状から皮膚の薄い女性向きの糸ですが、100本近く入れないと高いリフトアップ効果は得られません。吸収が早く、半年~1年ほどで消失するので気軽に試してみたい方にはオススメ。日本ではクリニックによって独自の改良を加えているとこも少なくありません。