糸を使ったフェイスリフトの施術方法は、溶ける糸、溶けない糸に限らず大きく分けて2タイプ。
さらに糸のフェイスリフトで失敗してしまう原因を大公開! 知れば納得の内容です。
糸を使ったフェイスリフトの施術方法
- 糸を耳の上の頭皮内や眉毛の上部分に引っぱり上げてリフトアップする方法。たるみで不健康に見える顔を明るい印象にする一方、ドクターの技術次第では引き上げ過ぎや頭皮がハゲてしまう後遺症もあります。また、引き上げる力が弱い糸だと効果がないという失敗にもなりかねません!
- 引き上げタイプでは長めの糸を5〜6本といったところですが、こちらは短い糸を100本ほど入れて肌を引き締め、リフトアップ効果を狙います。糸の本数が多いほど効果的な反面、ダウンタイムが長くひどく腫れることも。ただ、本数が少ないと効果がイマイチということも……。
糸を使ったフェイスリフトの問題点
今明かされる、老化の本当の原因
まずはこちらの画像をご覧ください。
実は人は誰しも、年を重ねるごとにこんなにも脂肪が減少しているのです。
美容先進国のアメリカでは、すでにこの脂肪の減少が老化の根本的な原因だと広く知られています。それもそのはず。ほうれい線やゴルゴライン、さらには目の上のくぼみなど、老化症状が顕著に現れているところと脂肪が減っているところがピタリと一致! さらに、脂肪がなくなった分だけ皮膚にゆとりができてしまうため、顔全体にたるみやしわが生じるのです。
これまで老化の原因の常識だった肌の衰えも、もちろん関係します。年を重ねると、肌のハリを司るコラーゲンも減少し、右の図のように細く弱々しい線維に……。肌自体、脂肪のボリュームダウンの影響にとても耐えられない状態になっていきます。
糸では脂肪もコラーゲンも取り戻せない
元祖フェイスリフトは、顔にメスを入れる切開法ですが、傷跡が残るハイリスクな美容外科手術。トゲのついた糸を皮下に挿入して組織を引き上げる、切らないフェイスリフト(スレッドリフト)が近年主流になったのも、理由はそこにあります。
しかし! 結局は糸のフェイスリフトも、顔のたるみをただ引き上げるだけ。脂肪とコラーゲンの減少という老化の2つの原因にはアプローチできていないというのが実態です。脂肪のボリューム感を無視して強引にリフトアップするため、不自然な仕上がりになることが少なくありません。また、肌は衰えたままなので、細い糸のパワーだけでは満足のいくリフトアップ効果が望めない場合もあるのです。
さらに言えば、フェイスリフト用の糸は安全面から数カ月〜数年で溶ける糸がほとんど。リフトアップ効果の持続期間も数カ月〜4、5年と時限的なことが、残念ポイントであるのには変わりありません。
もちろん、適用によっては結果に満足できる人もいるでしょう。ただ、先人の失敗経験をムダにしないためにも、メスや糸を使ったフェイスリフトを行う前には、この問題点をしっかり認識しておくことをオススメします。
- 老化の本当の原因は、脂肪の減少だった!
- それを無視しているから、糸は不自然になりやすい
- 細い糸や溶ける糸だと効果がイマイチなことも……